フンザはアプリコットの桃源郷
撮影場所:フンザ、パキスタン
フンザにはアプリコットの木が至る所に生えている。
春には日本の桜のように満開の花を咲かせるので桃源郷と言われている。
しかも『風の谷のナウシカ』の風の谷のモデルになったところなんだからすごいよね。
(写真:エヌ・ハーベストHPより)
僕が訪れた7月はアプリコット収穫の季節だった。
手摘みするピンクの服を着たおばあちゃんは風の谷の民そのものだ。
大きなザルに並べて最後にガーゼをかぶせる。
ドライにしたアプリコットを食べてみると何とも優雅な気持ちにさせてくれた。
日本で似たものと言えば干し柿だけど、干し柿みたいにのったりまったりしていない。
今まで知らなかった品のいい甘さを教えてくれた。
僕をこの地に連れて行ってくれたのはオーガニックスパイス・ハーブ・紅茶などの輸入販売をされているエヌ・ハーベストの代表、鈴木裕さん。
彼は十数年前バックパッカーとしてフンザを訪れ、フンザ人の優しさ、謙虚さ、力強さに触れた。
つまりそれは例えるなら、風の谷を旅行して、風の谷の人に良くしてもらい、風の谷の人々も暮らしも好きになった。という体験に近いと思う。
現在、鈴木さんはフェアトレードを通してフンザを十分応援しているのだけど、ある日フンザの魅力を伝える有効手段を思いついた。
「そうだ、キム・スンヨンを連れてフンザへ行こう」
こうして僕は憧れのフンザに来ることができたのだ。
鈴木さんのことはこれからおいおい書いていこうと思う。
僕のように通りすがりのバックパッカーにはない、フンザとの付き合いが長い鈴木さんの視点を通してより深くフンザの魅力を伝えていきたいと思う。
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