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イ族とハニ族が集まる市場

撮影場所:元陽から乗り合いバスで30分ほどの辻、雲南省、中国

この市場にはイ族とハニ族がだいたい半々で集まっていた。

“隣り合う民族は仲が悪い”のは世界の常識ーーー。

雲南へ行くとそれは男性社会に置いての常識なんだと思い知らされる。

雲南のような母系社会では無意味に対立などしないのだ。

彼女らが対立しない理由は何か?

以下のような理由の複合である。

宗教が無い。自然崇拝に似たものはあるけどこだわりが薄く対立が起こる程のものではない。

ここらの民族は生活スタイルも生活レベルも同じで総じて貧乏で衣装以外ほとんど一緒。

食べるものが豊富にある。約2000年前から稲作に成功し、牛鳥豚を自給できている。

常春。緯度が低く(台湾ぐらい)標高が高い(1000mから2000m)ので気候が安定している。

他民族と結婚してもいい。例えばハニ族の女性がイ族の男性と結婚した場合、その日からイ族の民族服を着る。しかし子供を連れて里帰りする時などはハニ族の衣装に着替えるなど柔軟。

山岳地帯なので漢民族から見て魅力が薄く、侵略の歴史を持たない。

上記はあくまで僕が考えたものだが、これらは枝葉に過ぎず、

根幹の理由はズバリ「この地が母系社会だから」の一言に尽きると思う。

雲南の女性に「なぜ他民族と対立しないの?」って聞いたら何て答えるだろう?

多分「何のために対立するのよ? 誰だって痛いことされたら嫌でしょ。誰とでも仲良く、楽しく、元気にしなきゃだめよ」

みたいなことを言うと思う。

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